“誰もがいじれるシンボルマーク”でブランド構築した大学

“誰もがいじれるシンボルマーク”でブランド構築した大学

 イノベーションデザインのイノベーションとは、既存のモノや仕組みを今までとは違った視点で見直すことです。マークは通常、造形的に識別性があり、固定されたカタチで展開され、商標登録がなされます。成安造形大学のシンボルマークは造形的にシンプルであり、可変し、商標登録の可能性が低いものです。しかし、ユニークな展開により、シンボルマークとしての価値が改めて確かめられたように思います。商標は、どのようなコンセプトで財産的価値を培っていくのかが重要なのです。

 可変するマークには「つなげる」テーマがあります。マークが使われる用途によりカタチが変われば、その時々でオンリーワンのデザインが生まれます。マークの個々の解釈と表現によって、よりパーソナルに成安造形大学とつながることができるでしょう。その時に成安造形大学の理念や歴史を認識できれば、マークが求めていることがひとつ実現するでしょう。

 このようにして、【  】マークの価値観に共感される方々が、つながっていくと思います。まさに【  】マークはイノベーションデザインです。

 ちなみに、【  】マークはこれだけ斬新なマークですので、北川はロゴタイプをあえてとてもシンプルにデザインしたそうです。これはデザインの全体構造として箸休めのようなものなのでしょう【^_^】。

 本当に明確なビジョンがないとこれはできないと思います……。提案された側の英断ですね……!