行政サービスも生産性革命へ! ――公共図書館運営の「リブネット」

行政サービスも生産性革命へ! ――公共図書館運営の「リブネット」

 リブネットにとって、本とは“心のごちそう”であり、読書を通して感動したり楽しく感じたりすることができるものである。また、読書で必要な知識を得るだけでなく、読み取る力を得ることで考える力も身につけることができると捉えている。つまり、子供にとって読書とは、人生を豊かにするための必須のアイテムなのである。

 子供にとっての読書空間は、学校だけでない。また、子供が読書するようになるには、親も読書しなければならない。このことから、リブネットは学校図書館業務を運営サポートするだけでなく、公共図書館の運営にも関わるようになった。

 このため、公共図書館が一般市民に幅広く利用されるために、リブネットは図書館を地域コミュニティの核として位置づけた。そして、明確な目的がなくても、たくさんの人が本のある空間を気楽に利用できるようサービスの間口を広げ、ハードルを低くし、誰でも日常的に図書館に立ち寄れるようにした。

 一方、一般の人に日常生活の中で気楽に図書館を利用してもらうためには、中身をたびたび変更してはならず、空間としての安定性が必要である。しかし、より多くの人に図書館に興味を持ってもらうために、何らかの目新しさを持たせる施設の鮮度も重要で、図書館内の空間作りや本の紹介方法、イベントの企画などの様々な工夫を同時に凝らしている。

 さらに、一般のほかのサービス産業と同様に、図書館で働く一人ひとりのスタッフ個人が持つスキルや知識だけに頼っていては、高い品質のサービスを継続的に提供することはできない。リブネットでは、均質であるが画一的ではないサービスを利用客に提供するために、図書館運営支援ツールとしてASP(ソフトの期間貸し)型の図書管理ソフトウエアと業務サポートシステムをIT(情報技術)インフラとして開発している。

 チームワークを強化し、より少ない人数でより多くの種類の作業を現場でこなせるよう、多くの作業を標準化し、学校図書館運営マニュアルだけでなく、図書館の基本的な知識として、分類とは何か、書誌データの作り方といった基本マニュアルと、書籍へのフィルムの張り方、書架整理、指導やトラブル対応、テーマコーナーの設置方法などの業務マニュアルを整備している。また、多拠点で働く多くのスタッフの日々の業務をチームとしてきめ細かく支援するために、マニュアルやITインフラといったシステムを整備するだけでなく、スタッフ、エリアマネジャー、サポートセンターを配置している。

 うちの近くの区立図書館にも子どもたちいるいる。あと、美術館もそういう役割あるんじゃないかなって思ってます。