ラジオが変わる!? ――「新規」や「復活」のリスナー続々
ラジオ局に対して、電話やハガキ、メールなどで、新曲のリクエストをしたり、自身の経験談を語ったりしたことがある方々もいるのではないだろうか。さらに、自分のリクエストや体験談などが取り上げられると嬉しくなりもする。このように、ラジオはテレビや新聞などとは異なり、パーソナリティやDJ(ディスクジョッキー)との直接的なコミュニケーションがしやすい、リスナー参加型のメディアである。
“参加者の情報発信が作り出すメディア”を“ソーシャルメディア”と定義づけるならば、このリスナー参加型のラジオも、“ソーシャルメディア”に近しいと言ってよい気がしてくる。さらに、今ではリアルタイムにいろいろな人が参加できる、ソーシャルメディアの代表格のTwitter(ツイッター)とも連携し始めている。このようなリアルタイム型のツールを用いることで、今まで以上にリスナーとラジオとの距離が近づいており、あたかも、ラジオとTwitterが一体的にサービスを提供しているかのようにも見える。
このようなところに、ラジオの今後の方向性に対するヒントがあるのではないだろうか。
例えば、ラジオと、ディー・エヌ・エー(DeNA)の「モバゲー(モバゲータウン)」やミクシィの「mixi」といったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のような若年層の利用が比較的多いメディアとの連携は考えられないだろうか。これらのウェブサイトで投稿された、ケータイ小説や自作の楽曲、歌などを、ラジオを情報発信の出口として活用できれば、ウェブサイトへの投稿も増えるしラジオのリスナーも増える可能性がある。ラジオの強みの企画力やコンテンツ・タレントの目利きといったものも活用できるだろう。
確かにそうですごくいいと思うんだけど、これはおおむねメディア自体の特徴から来るものなんですよね。僕はラジオの一番の良さは番組の独特の雰囲気の「濃さ」だと思ってます。