鈴木謙介『チャーリー式100Q100A』

チャーリー式100Q/100A 「悩み方」を考える超・人生相談

チャーリー式100Q/100A 「悩み方」を考える超・人生相談

 どんな悩みでも、いつかは答えを出さなきゃいけないけれど、一ヶ月悩んだら素晴らしい答えにたどり着けるかもしれないのに、僕たちはその一ヶ月の間にロスしてしまうもののことを、いまの悩みと秤にかけ、どうにかすぐに答えを出さなきゃって焦らされてしまう。しかもその答えには、必ず「自己責任」がつきまとう。自分で決めたことなんだから、どんな結果でも、自分で引き受けなさい、と。ミスチルの歌じゃないけど、「悩んだ末に出た答えなら/十五点だとしても正しい」(『Center of Universe』)なんて言わせてもらえないのだ。だから僕はこの本で、たとえ十五点の解答になったとしても、質問に対してさしあたり悩んでみるという方法を採ることにしたのだった。

 社会学鈴木謙介が悩める人のいろんな質問にいろいろ応える本。質問は「働いたら負けだと思うんだけど、空腹にはまけそう。どうしたらいいでしょうか?」というようなものから「年上の彼女のセックスが激しすぎる」というものまで様々。答えはそんなに簡単にはでないけれど、とりあえず悩んでる人に寄り添おうとする姿勢がなんとなく伝わってきてよかった。