ケプラー、地球型系外惑星を初めて発見

ケプラー、地球型系外惑星を初めて発見

 米航空宇宙局(NASA)は1月10日、系外惑星探査機「ケプラー(Kepler)」の観測によって、岩石を多く含む地球型系外惑星を初めて発見したと発表した。

発表によると、地球から約560光年離れている恒星「ケプラー10」の周りから、地球型系外惑星ケプラー10b(Kepler-10b)」を検出した。「ケプラー10b」の直径は地球のわずか1.4倍、質量も地球の約4.5倍で、これまで発見された系外惑星の中でも最も小さい。ただ、「ケプラー10b」は主星に非常に近い位置で周回しているため、表面温度は1300度以上に達し、水や生命の存在は期待できないという。

ケプラーの素晴らしい能力によって初めて地球型系外惑星が見つかりました。ケプラーチームは約束を果たすことができ、成果も出始めています」

今回の発見について、NASAエイムズ研究センターのナタリー・バタリャ(Natalie Batalha)氏はこのように述べた。

今回の発見は惑星の恒星面通過をとらえる「トランジット法」によるもので、2009年5月から2010年1月までの観測データが使用された。

ケプラーNASAの「ディスカバリー・プログラム」で選定された地球型の系外惑星を発見する計画で、太陽を周回する軌道で3年間以上、15万個もの恒星を調べ、周期的な明るさの変化(トランジット法)から系外惑星を特定し、さらに、その惑星が生命誕生の可能性のある「ハビタブルゾーン」に位置しているかどうかを探る。

 ケプラーすごい!