人事部の皆さん、人材育成では「嵐」を真似してみてはいかが?

人事部の皆さん、人材育成では「嵐」を真似してみてはいかが?

 嵐もそのパターンを踏襲しました。数年のグループ活動のあと、映画、ドラマ、バラエティとそれぞれの個性を露出開始。

 二宮(和也)くんは、ハリウッド映画『硫黄島からの手紙』以来、役者としての能力を発揮。松本くんは、「ごくせん」「花より男子」などに出演して、メンバーの中では男路線。大野(智)くんは、頼りなさそうに見えて、歌・ダンス・スポーツそして絵画と不思議な万能人。いままでなら、キムタクのような存在ですが全く違う。櫻井(翔)くんは、学業を両立させたしっかり者。グループの歌の詩を書いたり、司会をしたりそつなくこなす性格。相葉(雅紀)くんは、“からだは弱いが、明るくみんなの盛り上げ役弧。バラエティで能力を発揮する。

 こうやって5人の性格を見てみると、どこの会社にもいる5人と思えてきませんか。いつも頼りなさそうだけど、任せると何でも器用にこなしてしまう大野くんタイプ。きついスケジュールでもきっちり準備してスムースに進行させる櫻井くんタイプ。普段は無口だけど、突然、突飛なアイディアを出す二宮くんタイプ。相手になんかできそうだなあと思わせるムードをもつ松本くんタイプ。そして、チームがやばい雰囲気になったときに明るく振る舞える相葉くんタイプ。

 そうです、嵐は一見、草食系に見えますが、いえいえ、ちゃんと個性を内側に持っているのです。今までのタレントと違うのは、タレントという衣装をまとっていないこと。ことさら、「自分は違う」オーラを発していないのです。自己顕示欲が表に出ていないと言えます。これは芸能人としてはかなり異質です。

 「チームがやばい雰囲気になったときに明るく振る舞える」っていうのはすごく重要だと思っています。僕もそういう人になりたいです。なんだかSMAPはそれぞれの個性が強烈過ぎて、「憧れ」になってしまいましたが、嵐は個性はあるけれど自分もそこに入ってワイワイやれる感じはありますよね。