iPS特許、京大が米企業から無償取得

iPS特許、京大が米企業から無償取得

 京都大学は1日、様々な組織の細胞に変化する人のiPS細胞(新型万能細胞)を作製する方法の特許を、英米で特許取得・出願中の米企業から無償で譲り受けることで合意したと発表した。


 iPS細胞は山中伸弥・京大教授が世界で初めて作製に成功し、2008年9月に国内の特許を取得。しかし欧米では、京大をはじめ複数の研究機関や企業が関連特許を出願しており、激しい競争が続いている。

 今回の合意により、京大がiPS細胞の国際的な知的財産権を制する可能性が高まった。

 京大に特許を譲渡するのは、米国のベンチャー企業「アイピエリアン」(I社)。人の細胞に3〜4遺伝子を導入してiPS細胞を作る方法に関する特許で、独製薬企業バイエル・シェーリング・ファーマが08年6月に国際出願し、その後I社に譲渡されていた。英国で成立済みのものや、欧米や中国、韓国、豪州などに出願中の計約30件を京大に譲り渡す。

 ほお〜。凄いなあ。研究成功時の事業化の契約を結んでるんでしょうね。