米スターバックス10-12月期は44%増益─価格は相場見て調整へ

米スターバックス10-12月期は44%増益─価格は相場見て調整へ

 同期の純利益は3億4660万ドル(1株当たり0.45ドル)。前年同期は2億4150万ドル(0.32ドル)だった。純売上高は8.4%増の29億5000万ドル。既存店売上高は国内が8%、海外が5%それぞれ増加した。

 コーヒー豆調達コスト上昇圧力もあり、第2四半期の1株利益見通しは、トムソン・ロイターがまとめたアナリスト予想の0.35ドルを下回る0.32〜0.33ドルとしている。ただ、11年度通期の1株利益見通しは据え置いた。

 同社のトロイ・アルステッド最高財務責任者CFO)は、全面的な値上げは計画していないとしているが、従来から行っていた市場の動きを勘案した価格調整は続けると述べた。同社はこれまで、客がカスタマイズして注文する商品については値上げし、基本的なコーヒー価格は引き下げたり、据え置いたりしている。

 同CFOはインタビューで「これに対する客の反応は今のところ良好だ。われわれは価格設定を注意深く、系統だって行っている」と述べた。

 さらに同CFOは「わたしの30年間の経験では、コーヒーは天候などある種の天変地異などがない限り、こういった水準に長期間とどまったことはない。現在そのような事態にはなっていない」と指摘。「コーヒー相場を主導しているのは金融投機だ。現在の相場は、長期的にはコーヒー相場にとって持続不可能だと確信している」と述べた。