県の公用EVでカーシェア、休日は一般利用に

県の公用EVでカーシェア、休日は一般利用に

 長野県は2011年度から、電気自動車(EV)の普及を促進させるため、1台のEVを一般ユーザーと共同利用する「EV導入・カーシェアリングモデル事業」を始める。


 県は関連事業費として約970万円を11年度予算案要求に盛り込んだ。

 県は11年度に公用車として2台のEVを導入する方針で、1台は購入し、1台はレンタカーを利用する。

 一般ユーザーと共同利用するのはレンタカー。平日は県が通常の業務や普及啓発活動などに利用し、休日は、県内外の一般ユーザーが使えるようにする。

 これにより、県と一般ユーザーの双方が、高額なEVの購入費や維持費を払うことなく、気軽にEVに乗れる機会が増える。また、共同利用で稼働率を上げ、それぞれの利用料金を低く抑えることが期待できる。

 EVは排ガスを出さない反面、1回の充電で走行できる距離が短いのが弱点だ。このため、県は今後、充電設備を県内の合同庁舎に整備する。また、充電設備を設置して、旅行者らに使わせてくれる観光事業者や団体を募集するなど、長距離ドライブでも充電切れの心配なく、安心してEVを利用できる環境整備を目指す。

 環境に配慮する意識は年々、高まっているが、中山間地の多い長野県では、自動車は生活必需品となっており、その数自体を減らすことは難しい。県環境政策課は、「EVなどの環境に優しい車を選択することが重要。気軽にEVに乗れる機会を増やすことで、普及を図りたい」としている。

 コンビニ等でもカーシェアサービスが広がっています。「シェア」っていう本もでてますよね。これからの世の中のキーワードになるんじゃなかなと思ってます。