エルピーダと台湾半導体2社、経営統合で詰め

エルピーダと台湾半導体2社、経営統合で詰め

 資本提携を検討していた半導体モリー(DRAM)世界3位のエルピーダメモリと、台湾の世界6、7位のメーカーが経営統合する方向で詰めの交渉に入ったことが8日わかった。


 国境を超えた日台半導体連合の実現で、世界のDRAM市場で独走する韓国サムスン電子を追撃する。今月中にも台湾当局の承認と現地金融機関の支援を取り付けて決着を図る構えだ。

 関係筋によると、エルピーダの坂本幸雄社長が6、7日に訪台し、台湾の大手DRAMメーカーの首脳らと協議した。会談では、エルピーダの台湾子会社(瑞晶電子)を持ち株会社として活用し、その傘下に力晶科技、茂徳科技が入る方式を採用することでおおむね一致したという。

 エルピーダが台湾勢に出資する資本提携にとどめる案も検討されたが、DRAM市況の悪化で力晶が昨秋、金融機関に債務の返済延期を求めるなど、台湾メーカーの経営環境は急速に悪化している。協議では、規模拡大の効果を早期に発揮できる経営統合を軸に検討する方向となった。坂本社長は今月中にも再び訪台する。台湾当局による統合計画の承認を要請するほか、金融機関と折衝し、負債削減やリストラに対する支援も求める方針だ。

 日本の技術の流出の懸念はないのでしょうか?そこらへんも考えてやっているのでしょうけども。