伊勢丹新宿店リビング売り場の催事プロジェクトが面白い!

伊勢丹新宿店リビング売り場の催事プロジェクトが面白い!

 私がユニークだと感じたのは、リビング売り場としてひとつの世界観が表現されている点だ。従来で言うと、家具、食器、インテリアファブリックと、別々のコーナーで展開されているものが、ひとつのシーンとして提示されることで、明快なイメージが伝わってくる。この考え方は、伊勢丹が婦人服売り場で展開している自主編集売り場「リ・スタイル」に近い。つまり、ひとつのテーマにもとづいてモノがセレクト・編集されることで、使う時の気分やシーンが浮かんでくる。そんな独自性を放っているのだ。


壁面に「WALLPLATES」がびっしりと並べられ、遠くからでも目を惹く(画像クリックで拡大)
 これは、ファッションビルをはじめとする複合商業施設に比べ、百貨店が優位性を発揮しやすいポイントであるにもかかわらず、今までどちらかというとなおざりになっていたこと。昔ながらの縦割り組織や商売の枠組みの中で実現しにくかったことであり、そこを打破したところに、伊勢丹のユニークさはある。