宇多田ヒカル:“親子関係、金銭感覚を修正したい”

宇多田ヒカル:“親子関係、金銭感覚を修正したい”

 「人間活動に専念するため」とした休止の真意を詳しく説明。「音楽に専念できるように、15歳から周りが守ってくれるようになり、自分のことが分かってなかった。得意なことばかりやってるとバカになった気がする。50歳くらいになって、マネジャーなしでは何もできない“イタい”オバサンになりたくなかった」と力説した。

 これまでは住居の家賃も知らず、自分がお金をいくら使ったのかすらも把握していなかったという。「イカレてた時期とか、変な物を衝動買いしちゃったりしてた」と、金銭感覚のずれを告白。「光熱費を考えたり帳簿をつけたり、月何万円で生活したり…とか、そういうことからちゃんと考えたい」と話した。

 同様に、父親の音楽プロデューサー宇多田照實氏(62)と、母親で歌手の藤圭子(59)との関係も、通常の親子の感覚とはかけ離れていた。「親とは大事な話をしてない。特に父は仕事の時しか会わないし、そういうのを変えたい」と語った。「親の真実は亡くなってから知ることが多いというけど生きてるうちに知っておきたい。人間活動中の課題」と、ほころびたきずなを結び直す意向だ。復帰時期については「自分のことをクリアに見られるようになってから」とした。

 やや深刻なトークながら口調は明るく、前向きな笑顔も見せた。放送終了後は、報道陣の声かけに「ボンジュール」とフランス語で一言。最近お気に入りの言葉という。

 これは本当に心に響いた。今だからこそ、普通の人間の生活をしっかりしようと自分を見直した彼女に共感します。自分の身体的な感覚に寄り添おうとする姿勢が言葉にしっかり出てて、本気なんだな。でも、そういう肩の力抜いた考え方って、時に彼女が音楽にして歌ってきたことでもあったのだ。
 大変なことだと思いますが、きっとできると思います。いつか帰ってきてください。待ってます!フランス語頑張って!