大手ゼネコン4社減収 公共事業減少響く

大手ゼネコン4社減収 公共事業減少響く

 大手ゼネコン4社の2010年9月中間連結決算が出そろった。公共事業の減少などで4社とも減収。国内の設備投資の動きも弱いとみて、4社とも通期の売上高予想を下方修正した。

 鹿島の売上高は前年同期比21.5%減、清水建設も同23.1%減になるなど、4社とも2割程度の大幅な減少になった。一方で、資材価格の下落やコスト削減などで、4社とも営業増益を達成。純損益でも黒字を維持した。

 円高で製造業が国内での設備投資を控える動きも出ており、今後の受注の見通しは不透明。大林組は国内建設の通期の受注額(単体)の見通しを1兆250億円から9600億円に下方修正し、1987年度以来の1兆円割れになるとした。

 海外では、前年度に赤字を計上した大型プロジェクトが一段落。一方で、製造業の海外シフトもあり、4社とも通期の受注額は前年度より増えると予想している。