中国もTPP参加に関心、日本「置き去り」懸念

中国もTPP参加に関心、日本「置き去り」懸念

  しかし、外務省によると、11月13日に横浜で始まるAPEC首脳会議に向け、米豪など9か国が、事務レベル協議に加わるか打診したところ、中国が加わる意向を示した。日本にとって想定外の事態となり、中国の真意の把握を急いでいる。事務レベル協議は、TPPに関心を持つ日本とカナダ、フィリピン、中国の4か国がそれぞれ行い、TPPの内容などを確認する。

 中国は情報技術(IT)製品の調達で外国企業を差別的に扱うなど、自由貿易には消極的だ。中国がTPP参加をどの程度、現実的に検討しているかは不透明だが、日本国内には「一党独裁体制なので急な政策変更も可能」(通商筋)と警戒感が広がっている。