アップルiPadの電子版ニューススタンドに群がる

アップルiPadの電子版ニューススタンドに群がる

 新聞社や雑誌社にとっての検討課題はいくつもある。

 まずは、このiPad版にそもそも人びとがお金を払うのか、仮に払うとしたら適正価格はいくらかという点だ。

 すでにニューヨーク・タイムズも、iPad版である「Editors’ Choice」を発表している。今のところ無料だが、内容はプリント版からの抜粋で恐らく1日1回しか更新されない。ウェブ版ならば内容も豊富で記事が常時アップデートされるが、こちらのiPad版はかなり限られた“窓”からニュースを見ている感じだ。もし有料のiPad版もこれと同じか、ウェブほど情報がないということならば、購読者の数はやはり限られるだろう。

 ユーザーデータをアップルに握られてしまうというのも、メディア各社にとっての大きな懸案材料だ。読者の属性や利用状況などの細かい情報は、コンテンツを提供する新聞社や雑誌社ではなく、配信するアップル側が管理する。今や、こうしたデータはマーケティングや広告に不可欠。入手できないとなれば、痛手は大きい。

 なんか最近はほんと「アップルと○○」とか「グーグルと××」みたいな話ばっかりですな。