ソーシャルメディアがもたらす、科学報道の変化とは!?

ソーシャルメディアがもたらす、科学報道の変化とは!?

 約3世紀前、啓蒙思想と印刷技術発達の落とし子として、科学もジャーナリズムも同じ時期に発生しています。ところが、科学が論文の引用や作法によるネットワーク、要するに集合知によって積み上げていく仕組みを作ったのに対し、ジャーナリズムは科学ほど方法論を熟成できないまま、そしてまた科学技術の側も、科学以外の社会の意思を反映する仕組みを欠いたまま進み、結果として現代のように混乱した状況を招いてしまっています。ジャーナリズムは、突き詰めれば結局は社会的な意思決定というものに収斂していく。論文とサイエンスの仕組みを社会実装したのがインターネットの意味と言えますから、科学が培ってきたシステムをうまく利用し、また科学の知識そのものが本当に人々の幸福に寄与できる社会システムを作り上げるために、ネットが議論の仲介者となりうる可能性はあるでしょう。ただ、もう少し進んだアーキテクチャやイノヴェーションが必要だと思います。それが何であるかは、わたし自身にとっても大きな課題ですが。

めっちゃいいですね。
震災では、科学的に専門的な情報が正しく世の中に伝わっているかどうかについて、世の中に不安が広がっていたと思います。
専門家とジャーナリストと一般の人々が共有できるような「場」を作ることで、世の中の一つ一つの情報を議論することができるようにするという考え方は、確かにインターネットでしかできないことだと思います。

人文系言論にもこういう形の場を作ったらいいと思います。
というか作りたいです。