スペースX社、ファルコンヘビーロケットを2013年に打ち上げ

スペースX社、ファルコンヘビーロケットを2013年に打ち上げ

 スペースX社(Space Exploration Technologies Corporation)は4月5日、ワシントンD.C.で記者会見を行い、ファルコンヘビーロケット(Falcon Heavy)の開発計画を公開し、2013年内に打ち上げると発表した。

ファルコンヘビーロケットは同社が開発している大型ロケットで、初段にファルコン9ロケットに使用されている9基のマリーン1Cエンジンを3機束ねて、合計17メガニュートン(380万ポンド)の発射時推力を生み出す。高度200kmの低軌道(LEO)への最大打ち上げ能力は約53トン、静止トランスファ軌道GTO)への最大打ち上げ能力は約20トンに達し、既存のどのロケットよりも強力だ。

また、米航空宇宙局(NASA)が定めた有人宇宙飛行基準を満たすように設計されており、有人月探査にも適しているという。

記者会見でイーロン・マスクCEOは「サターンVロケットは別にして、ファルコンヘビーは歴史上のどのロケットよりも多くのペイロードを軌道に運べるでしょう。このロケットは政府と民間の宇宙ミッションを全く新しい世界に導くでしょう」と述べた。

イーロン・マスクCEOによると、ファルコンヘビーロケットは2012年末にバンデンバーグ空軍基地(VAFB)に運ばれる予定で、2013年内にも初の打ち上げを実施する。また、ケープカナベラル空軍基地(CCAFS)での打ち上げも可能で、2013年末から2014年初めに実施される予定だという。

 「有人月探査」いいなあ。