こんな時だから大学生活を考える

こんな時だから大学生活を考える

 学生であるうちにしか許されないことのひとつに、大学図書館の利用がある。もちろん大学によって規模は違うし、卒業しても多少は利用できるケースも多いんだけれど、ともあれ大学図書館というところは、町の公共図書館には入っていないような専門書や学術書、そして古い本が置いてあることが多い。

大学に入って指導されることのひとつに、ネットで知った情報をコピー&ペーストしてレポートを仕上げるのは剽窃(パクリ、どろぼう)だというのがある。時代遅れの考えだと思うかもしれない。でも、こういう風に考えることもできないだろうか。検索して調べられる内容なんて、他の人も知りえる程度のこと。そこに差を付けようと思えば、ネットに載っていない情報をどのくらいストックしているかが大事になる。

そういう情報は、図書館にならタダで転がっている。検索したら一日かかることが、もう本にまとまってたりする。どう探していいか分からないことでも、司書の人に聞けばいろいろ教えてくれたりする。そして図書館を使いこなせているだけで、ネットでの調べ物の効率もずいぶんと上昇する。いなばさんの卒業生へのメッセージでも書かれてるけど、大学図書館こそ最大の財産だ。「知らないことは図書館にある」を合言葉に、図書館探検してみよう。

 その通りですよね。もう大学生活には戻れない僕には、自分が図書館で得た少ないけれども普通の人が検索できない知識を、いかに活かしていくかが大切になっていきます。人文科学の知識というのは、意外とみんなが思っているより応用が利くものだったりすると個人的には思っています。常にそこのフィールドにどっぷりという人ではなくて、越境的な存在でありたいなと思っています。ある程度は、そういうような存在も必要なのではないかな。