三菱商事、エストニアから排出枠購入 EV提供へ

三菱商事、エストニアから排出枠購入 EV提供へ

 三菱商事は、エストニア政府から温室効果ガスの排出枠1千万トンを買うと発表した。購入代金の一部として電気自動車(EV)を提供し、急速充電器の技術協力もする。排出枠事業とEV普及の「一石二鳥」をねらう。

 排出枠の代金の使い道を環境対策に限る「グリーン投資スキーム」(GIS)という仕組みを使う。エストニア政府は代金の一部として三菱自動車のEV「アイミーブ」507台を提供され、福祉関連施設などで使う。

 EV用の急速充電器では、日本の自動車メーカーや電力会社などがつくる充電器規格に基づいた技術協力をする。日本発の規格や技術を広げるねらいがある。

 アイミーブは2月末までに日本国内で3865台を販売した。欧州15カ国でも昨年末から販売し、3400台を出荷した。

 物々交換。商社の仕事はすごいなぁ。