ニンテンドー3DS、3次元の魅力生かしたソフト開発がカギ

ニンテンドー3DS、3次元の魅力生かしたソフト開発がカギ

 ゲームソフト開発会社の多くは、新たな種類のゲームを開発するためには、どのように3D技術を活用すればいいかをまだ十分把握できていないと話す。任天堂は3DSの発売に合わせて8種類のゲームを用意しているが、3Dが主役という段階にまではまだ至っていない。

 コーエーテクモゲームスが近く発売予定の3DS用対戦格闘ゲームデッド・オア・アライブ・ディメンションズ』のプロデューサー、早矢仕洋介氏は「3Dならではのゲームを、まったく今までのゲーム作りの常識を忘れて考えなければいけないという宿題がまだある。ゲーム制作を料理にたとえれば、3Dは今はスパイスなのかもしれないが、実はそれが主食になる可能性もある」と述べる。

 新技術の最適な応用方法を見極めるのが難しいのは、3Dに限ったことではない。大きな技術的な変革に際しては、コンテンツ制作会社が何が機能して何が機能しないかを見極めるまでに一定の時間が必要になる。例えば、初期のテレビ番組は、基本的にラジオ番組をビデオカメラで撮影しただけのものだったのだ。 

ビデオゲーム業界の3Dへの移行の背景には、ゲーム端末の売り上げ減少と、それに取って代わるソーシャルネットワークスマートフォン(高機能携帯電話)を使用した単純で気楽に楽しめるオンラインゲームの台頭がある。

 ゲーム業界では新しい技術を活かしてソフトをつくっていける人が今必要とされています。どんなゲームができるのかなんか楽しみですね!