ソニー、ゲームの敵もアップルに

ソニー、ゲームの敵もアップルに

 その結果、ソニーにとっては短期的には配信先が増え、ソフトの増収が見込める。だが、一歩間違えれば逆回転し始めるリスクも潜む。アンドロイド端末の機能強化は日進月歩。今後、より多くのプレイステーション用のソフトが遊べるようになれば、アンドロイド端末で満足するユーザーが増えてしまい、ソニーのゲーム端末の販売に悪影響を与えかねない。

 平井社長はソニーでネットワーク家電部門のトップも兼務している。ソニーグループの総力を挙げて、ゲーム市場の新潮流に乗り遅れまいと躍起だ。ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズはゲーム機能を強化したスマートフォン、いわば「プレステ携帯」を開発中とされる。ビジネスモデルの転換も厭わずに、ゲーム分野で専用ゲーム機とスマートフォンとの2面作戦を展開する。

 ソニーにとってのライバルは、もちろんスマートフォンだけではない。

 専用ゲーム機では任天堂が2月26日、裸眼で3D(3次元)画像を楽しめる携帯ゲーム機の新製品「ニンテンドー3DS」を発売する。NGPは確かにハイスペックだが、任天堂の新機種ほど分かりやすい売り物の機能があるわけではない。あまりの高機能ぶりにゲームソフト会社からは「子供は使いこなせないのではないか」との懸念も漏れる。

 欧米市場では米マイクロソフト(MS)もスマートフォン用OS「Windows Phone7」搭載端末を拡販している。MSは自社の据え置き型ゲーム機Xbox360」とWindows Phone7搭載端末の連携を進めており、こちらでも競争は激化しそうだ。

 ソフトとハードの境が曖昧なのが難しいんですよね〜。