ローソン、独自ブランドでCD販売へ タレント発掘も

ローソン、独自ブランドでCD販売へ タレント発掘も

 コンビニエンスストアのローソンが、独自ブランドの音楽CDをつくり、今秋にも販売を始める。昨年末に買収した音楽・映像ソフト販売大手HMVジャパンのノウハウを得て、DVDを含めた店頭でのソフト販売に本格参入する。

 どの年代にどんな曲が受けるかといった、HMVが蓄積してきたデータを生かす。商品ごとに、特定の年齢層や性別にターゲットを絞ったオムニバスCDやDVDをつくって、販売する方針だ。HMVのファンのほか、中高年層にも客層を広げたいという。

 将来は、芸能事務所や音楽プロダクションと協力してタレントを発掘し、CDやDVDの販売に乗り出すことも検討している。新浪剛史社長は「複数の芸能事務所に協力をお願いしている。エンターテインメント事業はローソンの成長に欠かせない」と話す。

 ローソンは昨年末、音楽情報大手のオリコンとも提携。今後、エンタメ関連の事業を、コンビニ、海外事業と並ぶ中核に据える。CD業界全体は不振だが、幅広いサービスで自社のファンを増やすために音楽関連に力を入れる。

 他のコンビニでも、音楽・映像関連を強める動きが進んでいる。

 セブン―イレブンの親会社の「セブン&アイ・ホールディングス」はタワーレコードに出資。チケット販売大手ぴあとも協力して、タワーレコードで行うイベントのチケットをセブン―イレブンで独占販売することを検討中。ファミリーマートはレコード会社や芸能事務所と連携し、新年度内に音楽コンテンツの制作に参入する方針だ。

 CDのプライベートブランドですか……。多角化していますね。