ビール類、6年連続出荷減…シェア首位はアサヒ

ビール類、6年連続出荷減…シェア首位はアサヒ

 ビール大手5社が17日発表した2010年のビール類の総出荷量は、前年比2・8%減の4億5917万ケース(1ケース=大瓶20本換算)で、6年連続で過去最低を更新した。

 猛暑に見舞われた夏場は好調だったが、景気の低迷や若者を中心としたビール離れなどで販売減に歯止めがかからなかった。

 種類別では、「第3のビール」が前年比8・7%増の1億5062万ケースと伸びた一方、ビールは同3・6%減、発泡酒は同17・7%減だった。この結果、ビール類に占める第3のビールのシェア(占有率)は32・8%となり、初めて3割を超えた。

 各社別のシェアは、主力の「スーパードライ」が堅調だったアサヒビールが37・5%となり、キリンビール(36・7%)を上回って2年ぶりに首位に返り咲いた。3位はサントリー(12・9%)、4位はサッポロビール(12・0%)だった。