若手芸術家200人 世界へ 闘う村上隆 野望を語る

若手芸術家200人 世界へ 闘う村上隆 野望を語る

 なぜ次世代が出てこないのか。村上は自由ばかりを尊重する日本の美術大学のあり方を批判する。「美大の教育には、ちゃんとしたゴールの設定がない。作家である先生の職場としての学校というのは学生にとっては悲劇。でも、親が学費を出してくれるから高卒よりいいかな、という学生も共犯関係ですが」と話す。

 確かにアートも一つの産業ですから、こういう考え方をする人がいてもいいのかな、と思います。でも、あまり世界だ世界だ、と言われ続けるのもなんだかなぁ、という気もしますが。そもそも村上さんの作品は「西洋式アートの伝統」ありきの相対主義によって評価され始めたものだと思うんですよね。だから、その流れでない人たちがいて、その人たちにはそういう村上さんが通ってきた西洋式のアートのサクセスモデルとは少し違う道がいくつかあるんだよ、ということもちゃんと認識しておきたいです。