おもてなしの心、台湾でも 老舗旅館の加賀屋オープン

おもてなしの心、台湾でも 老舗旅館の加賀屋オープン

 石川県七尾市和倉温泉にある老舗旅館「加賀屋」と台湾の不動産開発会社の合弁企業が運営する温泉旅館が18日、台北市にオープンした。着物姿での接客や畳敷きの宴会場など、雰囲気は和風旅館そのもの。台湾への和風旅館進出の例はないといい、加賀屋が誇る「おもてなし」が台湾の人たちの心をつかむか注目される。

 オープンしたのは「日勝生(にっしょうせい)加賀屋」。台北市中心部から地下鉄で約30分の温泉地・北投温泉にある。建物は地上14階、地下4階で、90室の8割が和室。台湾には珍しい大浴場や家族風呂を備え、館内には石川の伝統工芸の輪島塗や九谷焼、蒔絵(まきえ)などが飾られている。

 重点を置いたのは接客。現地採用の従業員の一部は、1月から和倉温泉で研修を積んだ。着付けや日本語のあいさつなどを身につけた客室係の女性たちは18日、宿泊客らを「いらっしゃいませ」と着物姿で出迎えた。

 加賀屋の小田禎彦会長は「おもてなしの心を大切に本家加賀屋に負けない東洋一の旅館に成長してほしい」と話していた。

 この後どういうふうになっていくのか楽しみです!