関西経済、11年後半から回復か 輸出の勢い復活の公算

関西経済、11年後半から回復か 輸出の勢い復活の公算

 関西経済が踊り場を脱するのは2011年後半以降との見通しを三井住友フィナンシャルグループ系の日本総合研究所関西経済研究センターと三菱東京UFJ銀行が16日、それぞれ発表した。アジア新興国への輸出に支えられるとの分析だ。

 11年度の近畿2府4県の実質経済成長率は、日本総研がプラス0.9%(10年度予測はプラス3.4%)、三菱東京がプラス1.0%(同プラス3.3%)と、ともに伸びの鈍化を予測している。

 日本総研は、輸出の頭打ちや政策効果の息切れで11年度前半の停滞を指摘。年度後半は海外の成長に伴うメリットを受けやすく「全国に先駆けて薄日が差す展開が見込まれる」(廣瀬茂夫・関西経済研究センター所長)。