光の道構想:大きく後退 NTT分離見送り

光の道構想:大きく後退 NTT分離見送り

 15年までに超高速ブロードバンドを全世帯に普及させる「光の道」構想を協議する総務省の作業部会は22日、NTTのアクセス回線網の分離・別会社化を見送る最終報告案を大筋で了承した。分離・別会社化はソフトバンク孫正義社長が提案し、同構想の最大の焦点になっていたが、現実重視の結論に落ち着いた。また、普及目標時期については、旗振り役の原口一博総務相の交代を受け、最終報告案には明記されず、NTTも早期の普及に慎重姿勢を崩していない。構想は大きく後退することになった。