中国の後塵を拝す日本のコンテンポラリーアート

中国の後塵を拝す日本のコンテンポラリーアート

 アジア市場の牽引役とも言える香港のクリスティーズは、2009年、2010年の上半期比較で、172%という伸びを見せており、頭打ちにはまだまだ遠く、今後のますますの伸びが期待されている。

 そして、この報告書の最後には、目玉とも言うべき、アーティスト別売り上げランキングトップ500というのがある。

 1945年以降出生のアーティスト、2009年7月から2010年6月までの数字を対象にしたものだが、それによると、1位はJean-Michel BASQUIAT(1960〜1988、米国)。

 2位には、現在村上隆氏の展覧会が行われているベルサイユ宮殿の初回(2008年)を飾った、Jeff KOONS(1955〜、米国)、3位に、先の単独作品として最高値を記録したPeter DOIGと続く。

 日本人の最高位は、25位の村上隆氏(1962〜)。次いで、27位に奈良美智氏(1959〜)、46位に写真家の杉本博司氏(1948〜)が上位にランキングされている。余談だが、村上氏の上には、中国人アーティストが8人いる。

 とにかく他の国と自分を比べてみないと気が済まない国日本。