真摯な議論を目指すQ&Aサイト「Quora」に注目集まる

真摯な議論を目指すQ&Aサイト「Quora」に注目集まる

 例えば、フェースブックの共同創設者ダスティン・モスコビッツ氏はQuora上で、フェースブック誕生を描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」(日本では2011年1月に劇場公開予定)に対する感想を語っている(「さほど重要ではない出来事を強調する形で、自分の過去の経験が再現されているのは興味深い」)。また、米アマゾン・ドット・コム(AMZN)のワーナー・ボーゲルズCTO(最高技術責任者)が、同社が展開するクラウドコンピューティングに対するちまたの憶測に対して反論してもいる(「繁忙期以外の時期に、余剰ストレージ設備を貸し出すためだという憶測は間違っている」)。

 ほかにも、多くのシリコンバレー有力者がQuoraに参加している。米オンライン映画レンタル大手ネットフリックス(NFLX)のリード・ヘイスティングスCEO(最高経営責任者)や米オンライン案内広告サービス大手クレイグスリストの創業者クレイグ・ニューマーク氏、読者投票型ニュースサイト「Digg」を運営する米ディグの創業者ケビン・ローズ氏などがそうだ。

 オンライン交流ネットワークや情報ネットワークを研究する米ミシガン大学のラダ・アダミック准教授は「投稿者が自ら率先して情報を提供していることには驚いた。Quoraへの書き込みの中には、投稿者の会社のインサイダー情報と言っていいものまである」と語る。