パリ気鋭の芸術家を刺激したゲゲゲの鬼太郎

パリ気鋭の芸術家を刺激したゲゲゲの鬼太郎

 これらはそもそも、車の駐車を防ぐために設けられた、これまたパリには無数にある、ごく無機質な茶色のポールだったのが、それぞれ動物の体の模様を連想させるデザインに塗られ、今では立派なアート作品になっている。

 その名も「ZooStreet」。手がけたのはLe CyKlop(ル・シクロップ)というフランス人アーティストで、彼のイニシャルとも言うべき「ひとつ目」のモチーフが、ポールの頭のすべてに描かれている。

 ところで、ポールは言うまでもなく公共のもの。それをこんなふうにしてしまって、お咎めがないのか?


そんな疑問が当然湧く。

 「ところが、区役所も協力的で・・・」と語るのは、このエキスポの仕かけ人であるコレット・コラさん。この路地に面した大きなギャラリーを経営する女性である。

 2006年から既に300人を超える内外のコンテンポラリーアーティストの作品を展示してきた彼女だが、1年に1度くらいの割合で、ストリートアートの作家ばかりを集めた特別展を開催。そのうちの作品の1つが、このポールのシリーズというわけなのだった。

 「初めは、ギャラリーのすぐ前のポールを2つくらい塗ろうか、というところから出発したのですが、どうせやるからには徹底的にということで、区役所におうかがいをたてたところ、ちゃんと許可が下りたのです」

 フランスはストリートアート多かったです〜。そういうものに寛容なんですね。

 こういうものの印象的でした。備忘録でここに貼っておく。

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