村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

いずれにせよ、すべての激しい戦いは想像力の中でおこなわれました。それこそがぼくらの戦場です。僕らはそこで勝ち、そこで破れます。もちろんぼくらは誰もが限りのある存在ですし、結局は敗れ去ります。でもアーネスト・ヘミングウェイが看破したように、ぼくらの人生は勝ち方によってではなく、その敗れ去り方によって最終的な価値を定められるのです。

なんだか本当に久しぶりに本を一冊読んだ。
村上春樹の他の物語から感じ取るものと同じものを感じ取り、安心する。この安心感は本当に僕にとって大切です。変わらないことはとても重要。

表題作は洋画で映画化もされている。ちょっと見てみたいかも。