「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」

ケンタとジュンとカヨちゃんの国 [DVD]

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 広告されていて気になっていたのですがやっと観れました。 
 主人公たち三人の「どこにも行けない」閉塞感が存分に描かれています。行く場所も変える場所もない。どうしようもなくなって、状況をぶち壊してみても、結局はなにも変わらない。「世の中の人間には二種類がいる。自分で生き方を選べるやつと、選べないやつだ」。
 救いのない話でも、そこに美しさがあればまだいいのですが、この映画にはそういったシーンもないようにみえました。僕にできるのはただ現代を被う閉塞感へ少し共感することだけでした。でもこういう映画もあっていいのかなと思います。現実に正直にあるというのは大事なことだと思います。