自動車大手、国内生産持ち直す 輸出が増加傾向

自動車大手、国内生産持ち直す 輸出が増加傾向

 自動車各社が24日発表した11月の国内生産は、大手8社の合計で76万4344台と、前年同月を7.8%下回った。前年割れは2カ月連続。エコカー補助金の終了で国内販売が低迷している影響が出ているが、輸出は新興国向けに加え、北米向けも増加傾向で、前年比のマイナス幅は縮小した。

 国内生産が前年割れだったのは、8社中4社。7社がマイナスだった前月より改善しつつある。各社ともに、好調な輸出で国内生産を支えているが、トヨタ自動車は、米国での販売不振が響いて輸出が減っており、国内生産は前年同月比2割減となった。

 海外生産は全社が前年同月比で増加。特に新興国では好調で、日産自動車とホンダは、中国での生産台数が11月としては過去最高となった。