文化庁メディア芸術祭:大賞にアニメ「四畳半神話体系」、マンガ「ヒストリエ」

文化庁メディア芸術祭:大賞にアニメ「四畳半神話体系」、マンガ「ヒストリエ」

 「四畳半神話体系」は、京都の大学でバラ色のキャンパスライフを夢見ていたが、実りの少ない2年間を過ごし、1回生からやり直したいと願っていた「私」がある日、不思議な並行世界(パラレルワールド)に迷い込み、さまざまな体験をするという青春ファンタジー。「夜は短し歩けよ乙女」などでも知られる作家、森見登美彦さんの小説を初めてアニメ化し、湯浅監督の下に人気イラストレーターの中村佑介さんがアニメキャラクター、京都を中心に活躍する「劇団ヨーロッパ企画」の上田誠さんがアニメ脚本にそれぞれ初挑戦し、劇場版アニメ「サマーウォーズ」のマッドハウスが制作を手がけ、フジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送。同作は「京都の景観を入念に取材した上で、独特のデフォルメを施した空間とキャラクターの動きがある絵に、饒舌(じょうぜつ)なモノローグを重ねた地下(じげ)のある映像を完成させている」などと評価された。

 「ヒストリエ」は、「寄生獣」の岩明さんが「アフタヌーン」(講談社)で03年から連載している人気マンガ。紀元前の古代オリエント世界を舞台に、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描く歴史大作で、岩明さんがデビュー以前から温めていたという作品。「この作者特有の、いつ誰が死ぬとも分からないドキドキ加減、突き放したような明るさと残酷さとが本作品でも全編を豊かに彩り、面白いの一語に尽きる」などとして大賞に選ばれた。

 メディア芸術祭去年も面白かったなぁ。来年も楽しみ!