女子高生、涙のウエディング 被服科廃止、最後のショー

女子高生、涙のウエディング 被服科廃止、最後のショー

 この日のショーには「相産プリンセス・ラストステージ〜笑ってくれる、支えてくれる、励ましてくれる、大事な人へ」と題をつけた。スポットライトに照らされた舞台で振り袖、訪問着、浴衣、スーツ、カジュアルな服などを軽快な音楽に合わせ、次々と披露。その数は120着に及んだ。

 パーティードレスや純白のウエディングドレスの紹介では、藤村清春校長や3年担任の男性教諭が式服を着てモデルの生徒とペアを組み、歓声があがった。ウエディングドレス姿で舞台あいさつをした3年生の上地奈央さんは「高校3年間はあっという間だったのにいろんな苦労があったことを思い出した。被服科がなくなるのはさびしい」と涙ぐみながら話した。

 地元で人気があった被服科だが、商業科に吸収され、来年度から機械科、電気科との3科編成になる。同校は商業科で被服の科目を選択した生徒によるショーを考えたいとしているが、吉成教諭は「これまでのような大がかりなショーはとてもできそうにない」と話している