「Windows Phone7」は起死回生となるか?

「Windows Phone7」は起死回生となるか?

 一方でマイクロソフトの動向に詳しい米Windows IT Pro誌のポール・スロット氏は、アイフォーンとアンドロイドの長所を併せ持つ戦略を展開できればマイクロソフトにもチャンスがあると述べている。

 スマートフォン向けのアプリ市場において、アップルは厳しい審査を設けていることで知られており、開発者の自由を奪っているなどと非難されるが、その反面、良質のアプリが揃う良い仕組みだとも評価されている。

 一方のグーグルのアプリマーケットプレースは基本的にすべてのアプリを受け入れるという姿勢である。審査がないため、品質の悪いものや違法なアプリが多数出回っており、玉石混淆という状態だ。

 スロット氏は、この2社の良いところを取ればマイクロソフトにも勝算があると述べている。

 つまり、アップルのように厳しい管理体制の下、アプリの品質を保ちながら、グーグルのように様々なメーカーの端末に門戸を広げる。2社の成功事例を採用すると同時に2社が経験した失敗を排除していけば、チャンスが広がるというのだ。