ノーベル文学賞:ペルーのバルガス・リョサ氏受賞

ノーベル文学賞:ペルーのバルガス・リョサ氏受賞

 1936年、ペルー南部のアレキパ生まれ。サンマルコス大学で法律と文学を学ぶ傍ら、自活のためさまざまな職業を転々とする。19歳のとき、10歳以上年上の義理の叔母と結婚した。58年からスペイン・マドリード大学大学院で学んだが、研究よりも夫人と演劇活動に力を入れた。その後フランスに渡り、通信社などで働いた。64年に離婚して翌年、いとこと再婚した。

 62年、初の長編小説「都会と犬ども」でスペインのビブリオテカ・ブレベ賞を受賞。士官学校を舞台に、偽善に満ちた現実社会を批判した内容で脚光を浴びた。さらに66年、前衛的な手法を駆使したスケールの大きな長編小説「緑の家」で、作家としての地位を確固たるものにした。